※本文章は、ご自分で水槽台を作ってみようというアクアリスト向けです。
補強の梁
補強のための梁は長手方向に入れないと意味がありません。必ず長手方向に入れてください。
下図(左)の補強ではたわみ防止には全く効果がなく、「気休め」にしかなりません。
だめな例(上面図) | 良い例(上面図) |
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塗装
他の家具と比較して濡れる可能性が高い水槽台は必ず塗装をしてください。
水槽台崩壊の仕組み
最も恐ろしい崩壊の仕組みについて説明します。
柱が朽ちて崩れるなんてことはまずありません。かなり細い木であっても上からの荷重に対しては
かなり強いです。最も多いのは、地震など外部からの横方向に対する応力によって柱の接合部が
破壊されることです。重量物が搭載されている状態で振動(横揺れ)状態になると想像以上の力が
かかります。各方向への揺れ対策を考慮した構造にしてください。
※当店の水槽台の側面図です。
赤い部分が接合部です。横方向に対する強い力でこの接合部が破壊され、横倒しになります。
これを防ぐ方法はいろいろありますが、基本的には図中の接合部の面積を多くなるようにします。
当店の水槽台は、ここが最大面積になる構造で、かつ台の大きさに応じてネジの数や長さ等で
接合強度を高めています。
材料を選ぶコツ
- 芯材は乾燥と共に割れる確立が高いので避けたほうが無難です。
- まっすぐであること、直角に切断することはもちろんですが、断面が均一な長方形であることに注意してください。当店ではプレーナを使用して均一にしています。
個人のDIYレベルでは不可能だと思いますので購入時に注意するしかありません。
断面が均一でない材料で組み立てることはなかなか困難です。
当店では様々な工具、冶具を使用して修正しながら組み立てています。
- 切断した後はなるべく早く組み立ててください。切断直後から反りや曲がりが発生しはじめます。